新興国通貨の投資デメリット

新興国の通貨を対象として投資を検討する人には、ぜひ新興国通貨ならではのデメリットを理解したうえで投資を検討してほしいと思います。実際のところ、新興国通貨の金利がアップしているのには意図的な理由もあるからです。

まず、新興国の通貨金利が軒並み高いのは、それぞれの政府の意図があります。金利が高い状態であればその分先進国からの外貨が投資という形でやってきます。各国の政府としては価値の高い先進国通貨を外貨として確保しておきたい意図がありますから、自国の通貨金利を高めて、外貨の流入を促進するようになります。

金利が高いとインフレに陥る危険性もありますが、先進国が投資をしてくれれば自国の産業も活発になり勤労者の給与も自然に上がっていくので、インフレになっても何の問題もないという、強気の経済運営が可能なことも新興国通貨の強みです。

しかし、新興国通貨は先ほど述べたように各国政府の国策で左右されます。特に中国の人民元など(詳述:人民元動向 - Yahoo!ニュース)、為替市場が自由化されていない国だってある中、それらの国の通貨金利に頼って投資をしていると、ある日政府の経済政策が一気に転換し、金利が大幅に操作される可能性だってあるのです。為替市場が自由化されていなければ、ますます政府による金利操作が容易となります。

投資先として新興国通貨を選ぶ際には、その国の為替市場がどの程度まで開放されているかを確認しておくことをお勧めします。また、新興国通貨を扱っているFX企業の状況も確認する必要があります。急激な金利の変化で一番苦難に陥るのはFX企業ですから、企業の資産力なども合わせて確認しておきましょう。