新興国通貨建て債券のデメリット

そもそも新興国通貨建て債券とは、経済成長が期待される国で発行される国債のことです。石油や穀物などの資源を多数保有しているブラジルや南アフリカ、それにインドなどの国々は、経済成長はもちろんですが、物価上昇率も高くなっているので、金利水準があわせて高くなっています。その影響を受けて各国の国債金利が高くなり、投資の対象となっているのです。

もちろん新興国通貨建て債券であろうとも、投資商品としてのデメリットはあります。さまざまなデメリットはありますが、何より政治問題が影響することをまず覚えておきましょう。たとえば新興国にはある程度の政情不安もつきものです。経済が発展するとともに貧富の差が拡大し、その結果各国が抱えている民族対立なども絡んで、政情が混迷する可能性があるのです。

そもそも各国の政府が発行する国債とは、その国の信頼と安定によって成り立ちます。経済がどうよかろうと、その国の政府が不安定であれば国際に対する信頼は生まれません。トルコの例を挙げますと、トルコリラも最近新興国通貨としてよい投資対象となっていたのですが、経済格差の拡大による貧困層のデモ活動が大々的に行われた結果、投資の見合わせをする投資家が増加してしまいました。

さらに拍車をかけるように隣国シリアの政情不安、シリアの民族紛争(詳述:シリア紛争人道支援(寄付受付中)|国際協力NGOジャパン・プラットフォーム(認定NPO法人))によって刺激された自国の民族紛争も再び活発になってしまい、トルコでは次第に経済に対する不安も生まれています。このように政情不安が経済に影響を与えることを十分理解して投資を行ってほしいと思います。